みなさんこんにちは、ゆーきゃんです!
今回は苦手な人も多い国語の文章読解の心構えについて解説していきます。
かくいう私も大学受験までしっかりと国語が足を引っ張り、当時のセンター試験を突破できるかハラハラしていました。
あまりにも苦手すぎて、某〇台の記述模試で偏差値50を下回ったこともあります(笑)
そんな私でもしっかりと国語を勉強し、センター試験本番では8割以上をとることができました!
国語が苦手だった人がどのようにして乗り越えたかという話はあまりないと思うので、国語の読解が苦手な方には参考になるのではないでしょうか。
さて早速、解説していきます!
国語の文章読解が苦手だった当時の私の考え方
かくいう私は常に国語が足を引っ張っていましたが、そもそも何がダメだったのでしょうか?
私は大きく分けて2つだと考えています。
①本文中から答えを探すことに躍起になっていた
②しっかりと文章の論理をつかんで、論理的に考えられていなかった
それぞれについて詳しく説明します。
本文中から答えを探すことに躍起になっていた
国語の参考書の冒頭によくこう書かれていませんか。
「国語の答えは文章中に書いてあるから、それを探しなさい」と。
まぁ塾の国語の先生もこんなことを言っていたかもしれません。
この文言は半分正解で、半分不正解だと私は考えています。
確かに「○○字以内で抜き出せ」という問題などでは本文中の表現をそのまま持ってくるため、答えは本文中に存在するのは至極当然ですよね。
しかし、そのような問題で答えを探そうとすると文章の隅から隅まで読んで、結局どれが答えになるのかよく分からなかったりするんですよね(笑)
また、選択問題でも結局何が答え何だかわからないということもよくあるんですよね(笑)
そもそも国語という教科はただ答えを探す教科なのでしょうか?
よく国語は数学とセットで語られます。
その際に、どちらの教科も論理的思考つまり根拠立てて物事を考えてゆく能力を養う科目だといわれます。
とするなら、国語の読解問題においても論理的思考が求められているわけです。
国語の読解問題での論理的思考とは果たして何でしょう?
私は、「文章中の記述を根拠として、論理を読み取って思考し、答えを導くこと」だと考えています。
このあたりの話は次節で詳しく述べますが、高校受験生のときや大学受験の初期ではこのような認識が欠けていました。
だからこそ、ただひたすらに答えがどこに書いてあるのかを探すことに躍起になっていたのだと思います。
国語の読解が苦手な学生さんは、
「国語の答えは文章中に書いてあるから、それを探す」のではなく、
「文章中の記述をもとに、論理を把握して思考し、答えを導くこと」をまず意識することが大切です。
しっかりと文章の論理をつかんで、論理的に考えられていなかった
答えを探そうと一生懸命になるあまり、考えて答えを導くということが私はできていませんでした。
結局、わけが分からずなんとくで解答をしていました。
意味段落を把握するだとか、接続詞に注目する、指示語の中身が何かを考えるといったいわば当たり前のことがしっかりとできていなかったわけです。
これらが結局筆者の主張つまり文章の論理展開を把握するのに役立つので、それらをしっかりと考えていなかったため得点が上がらなくて当然です。
小説の心情問題もそうです。
各登場人物の特徴やシチュエーションなどをしっかりと把握せずに、なんとなくで答えを選んでいたのでそれは間違いますよね(笑)
結局本文中に書いてあることからどのようなことがいえるのかということを考える癖が身についていなかったのです。
「なんとくこれっぽいからこれにしよう!」という主観を排除してゆくことから読解の学習はスタートします。
論理の把握の仕方については別の記事で解説していこうと思いますが、
文章中の論理展開をしっかりととらえて思考し問題を解くことが大切です。
語彙力もしっかりと身につける
高校受験だと公立高校ぐらいであれば、論理的文章に現れる語句はさほど難しくないはずです。
大学受験となると共通テストの評論文は比較的平易な文章が採用されることが多いですが、
難関私大等になると正直訳の分からない単語があちらこちらで出てきます。
その他、共通テストの国語の小説では慣用句の意味を問う問題も出題されます。
(2022年度では小説でそのような問題は出ませんでしたが、
代わりに評論文で同じ漢字を含む熟語のうち意味が異なるものは何かという問題が出題されました)
私は慣用句の勉強等をしっかりと行わなかったせいで、
センター試験の模試等でいつも小説の冒頭の問題を間違えていました・・・。
国語の読解問題の冒頭では漢字の読み書き、慣用句などの意味を問う問題が出てくるので、
読解の型を作ると同時に、漢字を含めた語彙力向上に努めていくことが大切です。
語彙力向上には以下の書籍がおすすめです。
入試によく出る漢字やことわざ・慣用句、そして文法事項も1冊にまとめられており、
効率的に語彙力アップすることができます。
読解力を鍛える勉強法
読解力をつけるためにはどのように勉強してゆけばよいのでしょうか。
文章の読み方や設問の解き方をしっかりと身につける
まずは、文章の読み方や設問の解き方をしっかりと身につけるが大切です。
数学でも計算のやり方が分からなければ計算できないのと同じように、
国語の読解に関してもしっかりとした型を作ることが重要です。
このあたりのことは別記事で解説していきますが、以下の書籍をまず参考にするとよいでしょう。
高校受験に向けて、国語の読解を勉強し始めるときに最適な1冊です。
解き方が図解されていて分かりやすいので、無理なく取り組むことができます。
これらはスタサプの柳生先生が執筆した書籍で、ここまで現代文の読み方や解き方について詳しく説明しているものはないと思います。
中学生であってもしっかりと読み方・解き方を身につけるためにも、非常に参考になる書籍です。
読解問題のある意味「辞書」的な位置付けとして、利用するのも一手かと思います。
正しい読み方・解き方での問題演習
正しい読み方や問題の解き方が身についたら、問題演習を行っていきましょう。
徐々にレベルが上がるようにして問題集をこなしてゆくのがポイントです。
まずは基礎レベルとして、以下の3冊に取り組んでみましょう。
身につけた読み方・問題の解き方を実践する基礎問題集として上記3冊がおすすめです。
自分の学年に合わせて、中1・中2・中3国語から1冊選んで取り組んでみるとよいかと思います。
続いて、その次のレベルとして以下の書籍がおすすめです。
まずは易しい問題から始めて、徐々にステップアップしてゆきたいという方にはおすすめです。
ここで基礎・標準レベルを固めた上で、問題演習を行ってゆくときに以下の書籍がおすすめです。
まずは偏差値60から始め、そこから偏差値65へとステップアップしてゆくことが理想です。
難関校を目指すなら偏差値65まではやった方がよいかと思いますが、
そうでないのなら偏差値60までで打ち止めても問題ないかと思います。
これらすべてをこなし、難関私立校を目指す方には以下の書籍にもトライしてみるとよいでしょう。
全国の難関私立校の問題を分析し精選された問題が収録されているので、効率的に難関私立校で求められる読解力を養うことができます。
まとめ:国語が苦手だった人が教える「読解の心構え」
いかがでしたか。本記事のポイントとして、
- 「文章中から答えを探す」という意識から、「文章中の記述を根拠に論理的に考えて答えを出す」という意識へと変える
- 意味段落・指示語・接続詞などから文章の論理関係を把握し、考えてゆくことが大切
(読解に主観を持ち込まない) - 冒頭には漢字などの語彙問題が出題されるので、並行して語彙力を強くすることが大切
- 正しい読み方と問題の解き方を身につけて、徐々にレベルをあげながら問題集に取り組んでゆくのが理想的
ということがあげられます。
まずはこのような心構えをもって学習してゆくことが大切です。
今後も読解についての解説をしていきます。
ご一読いただきありがとうございました。
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