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小説文での「心情」の読み取り方を解説!~文章中から論理的に答えを導く~

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小説文での「心情」の読み取り方を解説!~文章中から論理的に答えを導く~国語

みなさんこんにちは、ゆーきゃんです!

これまで、論説文の読解方法について解説してきました。
(↓下のリンクから飛べます)

今回は、小説における心情をどう読み取るかについて解説していきます。

論説文はできるけれど、小説ができずに困っている方もいらっしゃるかと思います。

本記事を参考にして、小説の心情読み取りに関しても論理的に答えを導けるよう頑張っていきましょう。

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そもそも「心情」を正確に読み取るのは不可能

元も子もないことかもしれませんが、そもそも相手の「心情」を正確に読み取るのは不可能です。

みなさんはまわりの友だちや家族が、その時々でどのような心情を抱いているか読み取れますか?

ほとんどの人が

相手がこんなことを思っているのではないかと想像はできるけど、本人ではないから分からない

と考えるのではないでしょうか。

これは至極当たり前のことで、その人がどう考えているのかはその人に直接聞かなければ分かりません。

ですので、実在する人間の心情を正確に外から把握できないのですから、

小説の読解において登場人物の心情を正確に読み当てることなんて不可能です。

では、小説の心情を問う問題では、何を正解とするのでしょうか?

論理的に相手の「心情」を想像できるかが問われている

先ほどで述べたように、

その本人がどのような心情を抱いているかは外の人間には完全に理解することは不可能ですが、

相手がどのような心情を抱いているを想像することはできますよね。

例えば、少年がつまずいてひざを擦りむいて泣いているとき、

きっとその少年は「痛くて泣いている」のだと想像できますよね。

小説の読解における心情問題では、これができているかを実は問うているのです。

つまり、

文章中で記述されていることをもとに、登場人物の心情を論理的に推測できるか

というのが心情問題の本質なのです。

ですから、小説の読解においても論説文のときと同様に論理的に読解することが大切なのです。

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「原因→心情→行動」のサンドイッチに注目する

さて、小説の心情問題において意識すべきフレームワークを解説していきます。

それは「原因心情行動」です。

小説文では、

きっかけとなる出来事の発生(原因)
→その出来事から、何かしらの心情を抱く(心情)
→抱いた心情から、その人物が行動を起こす(行動)

というプロセスが暗黙のうちに成り立っています。

原因・行動は直接読み取れるものの、

心情は本文中に直接記述している場合と記述されていない場合どちらもあり得ます。

そのため、心情問題のアプローチとしては、

  • 原因および行動の発見
  • 原因と行動を結びつける心情の推測

を順に行ってゆくことになります。

原因および行動の発見

先ほどの少年の例を考えてみましょう。

その例では、

  • 原因…つまずいてひざを擦りむいた
  • 行動…泣いている

とフレームワークにあてはめることができます。

心情の推測

次に原因と行動を結びつける、心情を推測していきます。

少年の例で心情を推測すると以下のようになります。

  • 原因…つまずいてひざを擦りむいた
  • 心情…ひざを擦りむいて、痛くてたまらない
  • 行動…泣いている

小説の心情問題では、この2ステップを踏んで取り組んでいくとよいでしょう。

読解力を鍛えるのにおすすめの参考書

読解力を鍛えるのにおすすめの参考書をご紹介します。

文章の読み方や設問の解き方をしっかりと身につける

まずは、文章の読み方や設問の解き方をしっかりと身につけるが大切です。

数学でも計算のやり方が分からなければ計算できないのと同じように、

国語の読解に関してもしっかりとした型を作ることが重要です。

このあたりのことは別記事で解説していきますが、以下の書籍をまず参考にするとよいでしょう。

高校受験に向けて、国語の読解を勉強し始めるときに最適な1冊です。

解き方が図解されていて分かりやすいので、無理なく取り組むことができます。

これらはスタサプの柳生先生が執筆した書籍で、ここまで現代文の読み方や解き方について詳しく説明しているものはないと思います。

中学生であってもしっかりと読み方・解き方を身につけるためにも、非常に参考になる書籍です。

読解問題のある意味「辞書」的な位置付けとして、利用するのも一手かと思います。

正しい読み方・解き方での問題演習

正しい読み方や問題の解き方が身についたら、問題演習を行っていきましょう。

徐々にレベルが上がるようにして問題集をこなしてゆくのがポイントです。

まずは基礎レベルとして、以下の3冊に取り組んでみましょう。

身につけた読み方・問題の解き方を実践する基礎問題集として上記3冊がおすすめです。

自分の学年に合わせて、中1・中2・中3国語から1冊選んで取り組んでみるとよいかと思います。

続いて、その次のレベルとして以下の書籍がおすすめです。

まずは易しい問題から始めて、徐々にステップアップしてゆきたいという方にはおすすめです。

ここで基礎・標準レベルを固めた上で、問題演習を行ってゆくときに以下の書籍がおすすめです。

まずは偏差値60から始め、そこから偏差値65へとステップアップしてゆくことが理想です。

難関校を目指すなら偏差値65まではやった方がよいかと思いますが、

そうでないのなら偏差値60までで打ち止めても問題ないかと思います。

これらすべてをこなし、難関私立校を目指す方には以下の書籍にもトライしてみるとよいでしょう。

全国の難関私立校の問題を分析し精選された問題が収録されているので、効率的に難関私立校で求められる読解力を養うことができます。

まとめ:小説文での「心情」の読み取り方を解説!~文章中から論理的に答えを導く~

いかがでしたか。本記事では、

  • 小説の心情問題では、文章中の記述から登場人物の心情を論理的に推測できるかが問われている
  • 「原因→心情→行動」のフレームワークを用いて、原因・行動を発見し、心情を推測する

ことがポイントでした。

次回は具体的な小説の読解問題を用いて、どのように解いていけばよいか確認していきます。

ご一読いただきありがとうございました!

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