[中学数学]5分で分かる!「文字式による証明」の解き方のコツを解説

[中学数学]5分で分かる!「文字式による証明」の解き方のコツを解説中学数学

みなさんこんにちは、ゆーきゃんです。

今回の記事のテーマは、「文字式による証明」です。

これまで、入試対策で「規則性」の問題の考え方を解説してきました。
(↓下記のリンクから飛べます)

「規則性」の他に、「文字式による証明問題」が入試でたびたび出題されます。

東京都では毎年のように出題されますから、しっかりと対策しておきたいところです。

またこの問題の解き方は基本的にパターンが決まっているので、マスターすれば得点源となります。

それでは、解説に入っていきましょう。

また、本記事と合わせて以下の記事もぜひご覧ください。

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「文字式による証明」の解き方の手順

早速、「文字式による証明」の解き方について解説していきます。

  • 問題のテーマとなっている数を、文字で表す
  • 文字で表した数に関して指定された演算を行う

これら2つを順に踏んでゆけば、基本的に公立高校レベルのどんな問題でも対応できます。

問題のテーマとなっている数を文字で表すときは、以下のことを覚えておきましょう。

  • \(k\)を整数とすれば、\(N\)の倍数は\(Nk\)の形で表せる
  • \(k\)を整数とすれば、\(N\)で割って\(l\)余る数は\(Nk+l\)の形で表せる
  • \(a\)を1以上9以下の、\(b\)を0以上9以下の整数とすると、
    2桁の正の整数は\(10a+b\)の形で表せる

例えば、「偶数と奇数の和が奇数になる」ことを証明していきましょう。

まずは問題のテーマとなっている数を文字で表していきます。

\(m,n\)を整数とすると、偶数は\(2m\), 奇数は\(2n+1\)と表せますね。

ここで、連続する偶数と奇数のみを考えるわけではないため、異なる文字を用いて表すことに注意します。

続いて指定された演算を行います。

いま、偶数と奇数の和つまり足し算を考えるため、

\(2m+2n+1=2(m+n)+1\)

となりますね。

\((m+n)\)は整数ですから、\((2m+2n+1)\)は2で割ると1余る数であることが分かります。

2で割ると1余る数は結局のところ奇数ですから、偶数と奇数の和が奇数になることがいえます。

このように2つのステップを踏むことを忘れないようにしましょう。

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問題演習

次の問題を考えてみましょう。

(問1)3桁の正の整数\(X\)および、\(X\)の1の位から10の位の数を引いて100の位の数を足した数\(Y\)を考える。
このとき、\(X\)の100の位,10の位,1の位の数をそれぞれ\(a,b,c\)として、\((X-Y)\)が11の倍数になることを証明せよ。(2022・東京都)

(問2)3桁の正の整数\(N\)に関して、各位の数の和が9の倍数になれば\(N\)も9の倍数になることを、\(N\)の100の位,10の位,1の位の数をそれぞれ\(a,b,c\)と置いて証明せよ。

余力のある人は問2まで挑戦してみましょう。

(問1)の解説

まず、問1の解説です。

解法の原則に従って、テーマとなっている数を文字で表していきましょう。

このとき、\(X=100a+10b+c\)ですから、\(Y=c-b+a\)となりますね。

これらより、問題で指定された演算を行うと、

\begin{eqnarray}
X-Y&=&(100a+10b+c)-(c-b+a)\\
&=&99a+11b\\
&=&11(9a+b)
\end{eqnarray}

となります。

\((9a+b)\)は整数ですから、\(X-Y=11(9a+b)\)は11の倍数であることがいえます。

(問2)の解説

続いて、問2の解説です。

この問題は難関私立校レベルですので、この辺りを狙う方は是非解けるようになってほしい1問です。

まずは\(N\)を\(a,b,c\)を用いて表すと、\(N=100a+10b+c\)となります。

ここでのポイントは、各位の数の和である\((a+b+c)\)を無理やり作り出すことにあります。

そうすると、

\begin{eqnarray}
N&=&100a+10b+c\\
&=&(99a+9b)+(a+b+c)\\
&=&9(11a+b)+(a+b+c)
\end{eqnarray}

となりますね。

\((a+b+c)\)は9の倍数ですから、\(n\)を整数として、\(a+b+c=9n\)とおけるため

\begin{eqnarray}
N&=&9(11a+b)+(a+b+c)\\
&=&9(11a+b+n)
\end{eqnarray}

と書きかえられます。

\((11a+b+n)\)は整数ですから、\((a+b+c)\)は9の倍数であるとき\(N\)も9の倍数であることがいえます。

今回の問題では、与えられた条件を無理やり作り出すことがポイントでした。

まとめ:[中学数学]5分で分かる!「文字式による証明」の解き方のコツを解説

いかがでしたか。

今回の記事では、「文字式による証明」の解き方を解説しました。

  • 問題のテーマとなっている数を、文字で表す
  • 文字で表した数に関して指定された演算を行う

ことをこの問題では意識することが大切です。

また、本記事と合わせて以下の記事もぜひご覧ください。

ご一読いただきありがとうございました。

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