みなさんこんにちは、ゆーきゃんです。
今回のテーマは、「作図」問題の解き方についてです。
多くの公立高校でほぼ必ず出題される「作図」問題ですが、あまりその解き方について習う機会は少ないかと思います。
ですので、作図問題を最初から捨てるケースが非常に多いです。
そのような作図問題ですが、どのようにして解いていけばよいのでしょうか。
今回はその解き方に関して、解説していきます!
また、本記事と合わせて以下の記事もぜひご覧ください。
「作図」は「図形」に関する総合力が問われる!
「作図」問題はどのようにして解いていけばよいのでしょうか。
であるといえます。
また、その他に「垂直二等分線」や「角の二等分線」の性質も覚えておくことが大切です。
なお、
「点Pと直線lの距離」=「点Pから直線lに引いた垂線の長さ」
を意味します。
「作図」問題ではこれらを意識することが大切です。
実際の問題を通じて、「作図」問題の解き方を見ていきましょう。
2021年度・東京・大問1〔問9〕
まず、2021年度東京都の大問1〔問9〕に挑戦してみましょう。
問題はこちらから参照できます。
「直線l,m,nから等距離にある」=「直線l,mから等距離にある」かつ「直線m,nから等距離にある」
といえるので、それら2つの角の二等分線の交点が点Pとなります。
答えは以下の通りです。
![[中学数学]これで解ける!「作図」問題の解き方を解説!](https://i0.wp.com/you-can-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/作図3.png?resize=1024%2C577&ssl=1)
2019年度・千葉(後期)・大問2(5)
次に、2019年度千葉県(後期)の大問2(5)を解いていきましょう。
問題はこちらから参照できます。
「作図」問題の解き方の原則に従い、「結論」から考えていきます。
そうすると、この問題の完成イメージは以下のようになります(円の中心をOとします)。
![[中学数学]これで解ける!「作図」問題の解き方を解説!](https://i0.wp.com/you-can-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/作図1.png?resize=1024%2C1015&ssl=1)
そうすると、
- 直線OAと直線lが直交する…点Aを通る垂線を作図する
- OA=OBが成り立つ…点Oは点Aと点Bから等距離にあるので、線分ABに対する垂直二等分線を作図する
- 1.と2.の交点を点Oとし、OAを半径とする円を作図する
とよいことがいえます。
よって、答えは以下の通りです。
![[中学数学]これで解ける!「作図」問題の解き方を解説!](https://i0.wp.com/you-can-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/作図2.png?resize=1024%2C1002&ssl=1)
2018年度・千葉(後期)・大問2(5)
最後に、2018年度千葉県(後期)の大問2(5)に挑戦してみましょう。
問題はこちらから参照できます。
この問題も「結論」から考えていきましょう。
この問題の完成イメージは以下の通りです。
![[中学数学]これで解ける!「作図」問題の解き方を解説!](https://i0.wp.com/you-can-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/作図4.png?resize=1024%2C622&ssl=1)
ここで、角度に関する作図では次のことを覚えておきましょう。
今回の問題では、
- 線分ABに対する垂直二等分線を作図し、それと線分ABの交点をOとする
- 正三角形QOBを作図
- ∠QOBの二等分線と半円の交点をPとすればよい
ということが分かります。
なお、正三角形QOBを作図するときは、
コンパスでOBをはかり取り、それを半径とした点O, 点Bを中心とする円弧をそれぞれ描き、
その交点をQとする
とよいです。
以上より、答えは以下のようになります。
![[中学数学]これで解ける!「作図」問題の解き方を解説!](https://i0.wp.com/you-can-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/作図5.png?resize=1024%2C838&ssl=1)
まとめ:[中学数学]これで解ける!「作図」問題の解き方を解説!
いかがでしたか。
今回は、「作図」問題の考え方について解説しました。
というのがポイントでした。
今回は比較的取り組みやすい問題を通じて、解き方を確認しました。
今後は、難度の高い応用問題等の解説を行っていきますのでお楽しみに。
最後までご一読いただきありがとうございました。
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