みなさんこんにちは、ゆーきゃんです。
今回のテーマは、「証明問題」の解き方についてです。
「証明がわからない」「自分で全く書けない」という方も多いのではないでしょうか。
証明はコツをつかめば、自分ですらすらと書けるようになります。
それでは、解説に入っていきましょう。
また、本記事と合わせて以下の記事もぜひご覧ください。
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「証明問題」を解く手順
「証明問題」を解く際は以下の手順を踏んで解いていくとよいでしょう。
面積比の記事において、「逆算思考」の重要性を説きました。
証明問題も同じで、結論を確認し、それを導くためにどうしたらよいかを考えることが大切です。
「証明」の書き方
続いて、「証明」の書き方についてまとめます。
証明の書き方については、上記のようなフォーマットが決まっているので、これを覚えてしまいましょう。
証明問題を解く手順およびその具体的な書き方を例題を通して、みていきます。
例題にチャレンジしてみよう!
次の2問の証明を考えてみましょう。
どちらも教科書等でよく見る問題かと思います。
まずはこれらの証明を書けるようになることが大切です。
【1】の解説
証明方針の検討
この問題で示すべき結論は「AB=AC,∠ABH=∠ACH」ですね。
これを示すための道筋を考えていきましょう。
分かっている情報を図示すると、以下のようになります。
これらの結論を示すには、△ABHと△ACHの合同を示せばよいでしょう。
その証明にあたり、どの合同条件が使えそうでしょうか。
そうすると、情報を書き込んだ図から、「2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい」が使えそうなことが分かりますね。
これらを踏まえ、証明を書いていきます。
証明の例
△ABHと△ACHにおいて、
仮定より AB=AC …①
∠BAH=∠CAH…②
AHは共通 …③
①~③より、2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので、△ABH≡△ACH
よって、AB=AC,∠ABH=∠ACH
この問題では三角形の合同を示しているので、注目する三角形をまず明示します。
次に証明の材料を述べる部分においては、
①と②は問題の条件から分かることを記載しているので「仮定より」と表記しており、
両者でAHが共通であるため、「AHは共通」と明記しています。
ここで材料がそろったので、
適用する三角形の合同条件を述べて△ABHと△ACHが合同であると書き、
その後にこの問題で示したい結論を述べます。
【2】の解説
証明方針の検討
この問題で示すべき結論は「AE=BD」ですね。
これを示すための道筋を考えていきましょう。
分かっている情報を図示すると、以下のようになります。
結論を示すには、これら2つの辺がからんだ△ACEと△BCDの合同を示せばよいでしょう。
このとき、AC=BC, CE=CDとなるのは明らかに分かりますね。
そうすると、合同条件として「2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい」が使えそうです。
ここで、∠ACEと∠BCDに注目すると、
- ∠ACE=∠ACD+∠DCE=∠ACD+60°
- ∠BCD=∠BCA+∠ACD=60°+∠ACD
となり、これら2つの角が等しくなるので、「2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい」が使えます。
これらを踏まえ、証明を書いていきましょう。
証明の例
△ACEと△BCDにおいて、
仮定より AC=BC…①
CE=CD…②
∠ACE=∠ACD+∠DCE…③
∠BCD=∠BCA+∠ACD…④
△ACEと△BCDは正三角形なので、∠DCE=∠BCA=60°…⑤
③~⑤より、∠ACE=∠BCD…⑥
①,②,⑥より2組の辺とその間の角がそれぞれ等しいので、△ACE≡△BCD
よって、AC=BC
この問題においても三角形の合同を示すので、まず注目する三角形を明示します。
AC=BC, CE=CDに関しては問題文から明らかですから「仮定より」と書いて問題ありません。
∠ACE=∠BCDであることを書くのがやや厄介です。
このような場合では、
注目する角を2つの角の足し算で表す→どことどこの角度が等しいか述べる→注目する角が等しい
という順で書くとよいです。
ですので、まず∠ACE,∠BCDそれぞれを
∠ACE=∠ACD+∠DCE
∠BCD=∠BCA+∠ACD
と、2つの角の足し算で表します。
次に、∠DCE=∠BCA=60°であることを述べます。
このとき、これを導くのに「正三角形の性質」を用いているので、「△ACEと△BCDは正三角形なので」とその前に記述しています。
これらを踏まえて、「③~⑤より、∠ACE=∠BCD…⑥」と述べています。
そして合同条件を述べて△ACE≡△BCDと書き、最後に結論を述べます。
このように角度を分解するパターンはよく出てくるため、いま説明した書き方を覚えておくとよいでしょう。
まとめ:[中学数学]全くわからない方必見!「証明問題」の解き方を解説!
いかがでしたか。
今回は、「証明問題」の解き方について解説しました。
証明問題を解く際は、
という手順を踏むようにしましょう。
また、証明を書くときは、
を意識しましょう。
引き続き「証明問題」に関する解説を行ってゆくので、お楽しみに。
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最後までご一読いただきありがとうございました。
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